「今更メールマガジンなんて……」と思う方もいらっしゃるかもしれません。また、既にメルマガをアクセス施策として実施して思うように結果が得られなかったという方もいらっしゃることかと思います。しっかりとした運用方法を行えばびっくりするような効果を得られるものなのですが、最近ではそうでない方が大多数な気がします。これらの施策は企業がお客様とのエンゲージメントの維持と向上を積極的に行うために、やはり必要不可欠だと言わざるを得ませんので、正しい活用法をしっかりと学びましょう。

メールマガジンを送りすぎると解除率と迷惑メール登録率が

 実は、一般ネットユーザーへのアンケート調査の結果こんなことがわかっています。

  • 登録ユーザーの半数が配信頻度や広告掲載の多さが理由でメルマガを解約している。
  • メルマガ購読者の6割以上が迷惑メール対策を実施。
  • メルマガがきっかけで「サイト訪問」した人86%。
  • メルマガがきっかけで「コンテンツ利用」した人59%。
  • 入力情報が多いとメルマガの登録を8割が断念する。

 つまり、これを見るだけでも単純計算でリストが1000あれば、アクセスは860人。コンバーションは590人が見込めるということですね。メルマガ登録者のうち2人に一人がコンテンツを利用するということは、10対1の法則(積極的利用者が10人いればその中の1人は潜在的購入者となるという法則)に照らし合わせると20人に一人が確実な購入者として見込めるわけです。

 そして、「メルマガの送りすぎ」や「広告が多すぎる」というのが格段に良くないことがわかりましたね。

 そうなると、おそらくメルマガが失敗するその原因の多くは、コンテンツ内容が原因だということになります。

実は有料メルマガの部数が伸びてきているんです

 最近無料でないメルマガが圧倒的な部数を伸ばしているというのはご存知でしょうか? 有名人による有料メルマガも勿論ありますが、そうでない無名の人が出しているメールマガジンも圧倒的に部数を伸ばしてきているのです。これらのメルマガはもの凄いクオリティの内容や情報であったり、読むのが楽しい豆知識や、また個人の意見をアピールするものだったりすることが多いのです。これらの新聞や雑誌などが行っていない、「ここでしか」手に入れられない情報というものが圧倒的な部数と、話題を呼んでいるのです。

ならば無料メルマガも同一施策で

 それなら、無料のネットショップメルマガも同一ような物で攻めていけばいいのではないでしょうか? 勿論政治的な話題や裏情報的な話題は掲載出来ません。

 オワコンと言われたメルマガが、ここに至って、しかも有料メルマガで復活してきていることは見逃せません。小規模ネットショップのオーナーとしては、その原因を知り、必要な要素を取り入れて、メルマガによるリテンション施策を実現したいところです。

 では、その原因と取り入れたい要素とはなんでしょうか。

 最近の成功している有料メルマガを購読するとわかりますが、ものすごいクオリティの内容・情報であったり、反対に個人の意見をアピールするものが多くなってきていることがあげられます。また、新聞や雑誌といった既存メディアが行っていない、特定の話題に対しての深く掘り下げた記事や既存メディアがタブーとしている記事、長時間インタビュー、業界裏情報など、記事自体に価値があったり、商業メディアではコストパフォーマンスから掲載しない記事など、それぞれ特徴を出していることがわかります。

 もちろん、ネットショップのメルマガですから、政治的な話題や裏情報的な話題などは掲載できません(カタログハウスのように政治的な意見をうまく自社製品と結びつけて一定の顧客を確保しているところもありますが)。しかし、成功した有料メルマガから学べる点としては、単に売りたい商品の最新情報やネットショップの更新情報、キャンペーン情報を送りつけるという発想ではなく、お客様が「これ面白い」と思わせるような内容にすることが重要になってきていることがわかります。

 有料メルマガの著者は、お客様に楽しんでもらうことを第一に考えています。でないとすぐに購読解除されてしまうからです。

 したがってネットショップのメルマガも、この点を重視した内容にすれば開封率も上がるはずです。 そして、それができるのは小規模ネットショップだからこそなのです。